沖縄那覇の
おしり相談室
3人に1人は「痔」に悩んでいるといわれています.「痔」というと,場所が場所だけに恥ずかしく相談しにくく,誰にも相談できずに悩んでおられる方は多いと思います.
患者様には早い段階で病院へ相談していただき,必要であれば検査や治療を行い,程度の軽いうちに負担の少ない治療で治って頂きたいと思います.
「痔」の治療だけではなく,便秘や便失禁の検査・治療,大腸内視鏡検査も行っております.
最新情報
当科のリアルタイムの最新情報
2018年10月10日
この度,仕垣が日本臨床肛門病学会の認定する「臨床肛門病技能認定医」を取得いたしました.肛門 病学における研究、教育及び診療の向上を図るとともに、これを介して国民の健康と 福祉に寄与することを目的としています.
2017. 5. 25
便失禁(便漏れ)対する最新治療の「仙骨神経刺激療法(SNM)」の沖縄県の2例目を施行いたしました.難治性過活動膀胱も併発しており,これに対してSNMを施行したのは県内初となります.
2017. 4. 01-
大腸肛門外科のラジオ番組「おしりだョ、全員集合!」が始まりました。
FMレキオで毎月第3木曜日17: 001より放送しています。痔の話、便秘や便失禁の話を分かりやすく解説しています。お時間のある時にお聞きください。
2016. 8. 12
便失禁(便漏れ)対する最新治療の「仙骨神経刺激療法(SNM)」を沖縄県で初めて実施いたしました.これまでのチームによる入念な準備によりこの治療を遂行することができました.
当科の理念
私たちの目指すところ
治療理念
沖縄県は他県に比べ大腸肛門疾患,肛門機能性疾患の診断治療のおいて,専門医や専門病院の数などから考えても決して恵まれた環境とはいえないのが実情です.
このような状況下で入院設備をもつ専門病院として本島だけではなく離島の患者様の大腸肛門疾患に関わる様々な問題やご不安に対応することとその存在意義を考えております.
また従来の治療だけではなく,最新の治療法の導入や開発にも積極的に取り組むことも当院の使命と考えております.
当科の役割
・大腸肛門専門外来および入院機能の提供
・肛門疾患や排便障害についての啓発活動
・最新の医療技術の導入や開発
・他専門病院との連携・技術協力
・後進の育成
対象疾患
私たちはこのような疾患を専門的に診察・治療しております.
痔核(いぼ痔)
排便時の脱出,出血
3大疾患の中で一番多く見られ,排便でいきんだり,下痢で肛門に負担がかかったりすると粘膜部分を支えている組織が緩み,次第に肛門の静脈が大きくなり,出血したり肛門の外に出たりします.
軟膏や坐薬で治療できるものもありますが,程度がひどくなると手術が必要になります.以前までは切る手術のみでしたが,現在は硬化療法という切らずに治す治療もあります.
<治療方法>
・硬化療法
・結紮切除術
・硬化療法併用結紮切除術
痔瘻(あな痔)
おしりの腫脹,膿みの排出
あな痔は肛門の細菌感染により直腸や肛門周囲が化膿して起こる病気です.男性に多く見られますが,その原因ははっきりしていません.
化膿して膿が溜まった状態では切開してこれを出す処置が必要になります.あな痔(痔瘻)の管ができた状態ではこれを切除する手術が必要になります.
<治療方法>
・シートン法
・切開開放術
・括約筋温存術
裂肛(きれ痔)
排便時の出血と疼痛
きれ痔は,硬い便や肛門内部の炎症により,肛門の表面に傷がついたものです.若い女性に比較的多く見られます.きれ痔を繰り返すと肛門が徐々に狭くなってくることがあります.
きれ痔の段階では,薬,軟膏,坐薬で治療できる場合があります.症状が強くなってきた場合や肛門が狭くなるような場合には手術が必要です.
<治療方法>
・裂肛切除術
・側方内括約筋切開術(LSIS)
・皮膚弁移動術(SSG)
直腸脱
腸の脱出,便失禁
高齢化が進むにつれて排便障害が多くなっています.直腸をふくむ骨盤の中の臓器を支える支持組織が弱くなり,直腸が肛門へ下がり脱出してきます.
直腸脱の治療法は手術しかありません.肛門側から治療する方法と,お腹かから治す方法に分けられます.当院では腹腔鏡を用いて行うため,小さな傷で効果の高い治療ができます.
<治療方法>
・Gant-Miwa-Thiersche法
・Delorme法
・腹腔鏡下縫合直腸固定術
便秘・便失禁(便漏れ)
沖縄で唯一可能な失禁治療法
「仙骨神経刺激療法」
痔疾患以外にも,大腸肛門機能障害である便秘,便失禁(便漏れ)の検査,治療を専門的に行っております.
特に便失禁に対する最新治療である「仙骨神経刺激療法」を行うことができるのは沖縄県内では当院のみです.これは排便に関連した神経をペースメーカーに似た刺激装置で電気刺激し症状の改善を図る治療法です.
大浜第一病院 大腸肛門外科を選ぶ
「7つの理由」
「ここでしか受けられない治療法で,かつ満足して退院していただく」
専門医による診断と治療
全国でも希少な「日本大腸肛門病学会専門医(肛門領域)」
日本大腸肛門病学会が認定する専門医が診療にあたります.同学会の認定する専門医には内科領域,大腸外科領域,肛門領域の3つに分かれますが,当科では「肛門領域」に特化した医師が担当します.全国でも約500名ほどしかいない専門医です.
負担の少ない治療
低侵襲,短期入院
当院では,痔核に対する硬化療法(ALTA, ジオン注),痔瘻に対する括約筋温存術,直腸脱に対する腹腔鏡下直腸固定術を行っております.これらは身体への負担が少ないことや長期に入院を要さないなどの利点があります.
患者様主体の治療方針
入院期間・治療法は一緒に決定
当院ではひとつの疾患に対して様々な治療の選択肢をご用意しております.患者様のお仕事,ご家庭の都合に合わせて治療法や入院期間を相談して決めていきます.
アメニティー
全室個室,良い眺望
当院は全室個室であり(個室料金なし),入院中のプライバシーが守られております.周囲に気兼ねなく入院生活を送ることができます.病室は高層階にあり,窓からみえる眺望は最高です.
パンフレット
入院,手術の不安を軽減
入院,手術は人生で滅多に無いイベントです.わからないことだらけで不安も大きいと思います.当科では「入院」,「手術」,「退院後の生活」についてのパンフレットを作成しております.これによりイメージがわきやすくなり不安の軽減につながればと思います.
最新治療の導入
沖縄で唯一の治療法,独自の治療法
従来の治療のみならず,最新治療の導入や開発し提供していきます.手術は病気を治すだけではなく,痔ができる前の肛門に近づける工夫を行っております.これにより傷の治りを早め,排便の違和感を防ぎます.
また,仙骨神経刺激療法は沖縄県で当院でのみ導入されている治療法です.
担当スタッフ
各分野のスペシャリストです。我々にお任せください!
仕垣幸太郎
大腸肛門外科部長
肛門診療チーム責任者
大腸肛門病学会専門医(肛門領域)
臨床肛門病技能認定医
大腸肛門診療の総本山として位置づけられている東京山手メディカルセンター大腸肛門病センターで佐原力三郎医師,山名哲郎医師に師事しました.
丁寧な説明を心がけております.
平良さやか
大腸肛門外科専任看護師
コンチネンス外来担当看護師
認定排泄ケア専門員
(コンチネンスリーダー)
ストーマ認定士
オムツフィッター
石原敏行
画像センター科長
排便造影検査担当
仙骨神経刺激療法担当
前川正樹
臨床工学士
仙骨神経刺激療法担当
運天峰子
臨床工学士
仙骨神経刺激療法担当
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